【Q】北海道の観光業界の現在の状況は?
【A】地域経済の活性化を観光事業から支援
公益社団法人北海道観光振興機構(平成20年設立)は、昭和21年に設立された
「北海道観光連盟(昭和37年に任意団体から社団法人へ改組)」を
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前身に、合計548(正会員312、賛助会員236※令和2年6月22日現在)の団体・企業が加盟しています。
道民の方々と共に観光を北海道のリーディング産業に導き、観光で地域を活性化することを基本理念として、
誘客や地域支援、人材育成など、各自治体や業界の事業支援を行っています。
現在、外国や道外からの観光客が見込めない状況下で、道民の方々が北海道内を旅行することが道内観光の中心となっています。
これが地元の魅力を再発見する契機となり、観光業から地域を元気にすることができれば、と考えています。
観光業は裾野が広く様々な業種が関わるため、効果的に地域経済を活性化させることができます。
また、景色や食べ物といった観光素材は、コロナ禍においても損なわれていません。
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そこで当機構は北海道庁の「どうみん割」と連動したキャンペーンを実施し、
道民による道内の宿泊旅行を促進することで、広く観光と経済の支援に取り組んでいます。
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【Q】現在、力を入れて取り組んでいる業務は?
【A】マーケティングの手法をあらゆる分野に活用
2019年4月にマーケティング部を創設しました。これにより、各地域でそれぞれどのような観光施策を打つべきか、分析した種々のデータを元に継続的な支援や助言ができるようになりました。
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例えば、一言でインバウンドと言ってもどこの国のどの層の人たちが何を求めてその地域に訪れているのか、
といったことを分析し、地域の方々と協力して誘客に効果的な事業を展開していけたら、と思っています。
コロナ禍の影響で延期となっている事業に関しても、マーケティングの観点から見直しを進めています。
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今後は、ありとあらゆる分野の事業の進め方の根底に、マーケティングの手法を取り入れていくつもりです。
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【Q】人材育成・募集のための働きかけは?
【A】ガイドなど高い専門性を持つ人材を育成
人材育成事業として、「夢大地北海道タクシー(おもてなしタクシー)」の研修事業や、ガイドの養成セミナーなどを行っています。
特に、来年の9月には「アドベンチャートラベル」のワールドサミットが、アジアでは初めて北海道で開催されます。
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「アドベンチャートラベル」とは、自然・身体的活動・異文化体験の3つの要素のうち最低2つが含まれる旅行形式です。
しかし、日本ではこのガイドがほとんどないため、サミット開催を前にガイドの養成の支援をしています。
ガイドのような高い専門性を持った人材も求められていますが、何より大切なのは「北海道で働きたい」という気持ちを持っていることです。
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「北海道の魅力を伝えたい」という熱い思いと、今であれば「北海道を元気にする役割を担いたい」という思いのある方が求められています。
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【Q】観光業界でU・Iターンを目指す人へ
【A】生活・仕事に求めるものを考えるチャンスに
私は東京の出身でIターンで北海道に来ましたが、最初の1年で北海道が大好きになりました。東京ではできなかった、人間らしい生活を
しながら仕事をすることができ、自分が好きな土地、働きたい土地で働ける幸せを実感する日々です。
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都会に住んで満員電車で出勤しなくても、テレワークならどこにいても仕事ができる。仕事をバリバリやって稼ぎたい人もいれば、
逆に、人間らしい生活を求める人もいる。今の状況は、自分が生活に何を求めているのかを見直すチャンスだと思います。
働き方改革をしたいのであれば、北海道は絶対におすすめです。
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当機構の仕事は、地域の方々と一緒になって観光を振興し、その地域を活性化させること。観光事業の支援を通じて、地域の方々にも観光客の
方々にも喜んでもらう仕事です。是非、当機構と協力して北海道を盛り上げ、仕事のやりがいや喜びを分かち合える人に、熱い思いを持って
北海道に来ていただけたらと思います。
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